第11回 肝、筋、脳、脂肪組織での代謝の統合 講義資料

テーマ 第11回 肝、筋、脳、脂肪組織での代謝の統合

主題 血糖値を一定にコントロールするためにインスリンとグルカゴンとが各組織での代謝の進行を指令している仕組み、ならびに、代謝物を介した臓器間の連携の仕組み

主題細目 @低血糖の結果、対処、原因 Aグルカゴン・インスリンの分泌と作用 B摂食・絶食サイクルと臓器間連携

概要

@重度の低血糖は特に神経系にダメージを与え、放置すると死に至る。低血糖への処置としてグルコースの経口投与とグルカゴンの皮下注とがある。原因として、糖尿病の治療目的でのインスリンの使用と、アルコール性低血糖について解説する。

A摂食後の時間経過と血糖値、インスリン・グルカゴン血中濃度の変化。膵島β細胞でのインスリン分泌の調節。インスリン受容体とシグナル伝達。インスリンレセプターを介した細胞膜グルコーストランスポーター数の調整。インスリン非依存性のグルコース取り込みをおこなう細胞と糖尿病合併症との関係。フルクトース、ガラクトースの取り込みはインスリン非依存性。膵島α細胞からのグルカゴン分泌の調節。グルカゴン受容体とシグナル伝達。

B摂食後の吸収相の肝臓、脂肪組織、筋肉の役割。摂食後の組織間の連携。絶食時の体内のエネルギー源。食後の時間経過による血糖の供給源の変化。絶食時の肝臓、、脂肪組織、筋肉の代謝の変化。絶食時の脳のエネルギー源の変化。長期絶食時の腎の代謝。